「おかけになった番号は規制されています」(the number you have dialed is barred)の意味:着信・発信が規制される理由と解除の方法(2026年版)
NoDial編集部 / 2026-09-29(更新 2026-10-06)相手に電話をかけたときに「The number you have dialed is barred」(おかけになった番号は規制されています)のような案内が流れた、あるいは自分の電話で発信が規制されている、という方へ。「number barred」と「call barred」は同じ意味で、どちらかの回線で発信規制(call barring)が有効になっていて、ネットワークが通話を意図的に断ったことを指します。この記事では、聞こえる・表示される案内それぞれについて、規制がどちらの回線にかかっているか、番号が規制される理由、そして自分でかけた規制と通信会社がかけた規制、それぞれの解除の方法を解説します。
2026年10月時点の情報です。案内の文言や規則は通信会社ごとに違い、変わることがあります。契約している通信会社のヘルプページで、ご自身の契約に適用される規則をご確認ください。
1. 結論を先に
「number barred」は、規制が有効なためにネットワークが通話を断ったという意味です。相手にかけたときに聞こえた場合は、相手の回線が着信を規制していて、あなたの回線には問題ありません。自分の発信がつながらない場合は、あなたの回線で発信が規制されています。端末から発信規制がオンにされたか、通信会社が回線を制限したかのどちらかで、多いのは未払いによる制限です。
確かめるには*#33#(発信)や*#35#(着信)を入力します。自分でかけた規制がオンになっている場合は、#330*PW#ですべて解除できます(PWは4桁の発信規制のパスワード)。自分でかけていない場合は、通信会社にアプリやチャットで連絡してください。
まず、どちらの回線が規制されているかを見分けます。相手の着信規制は相手にしか外せません。自分の回線の規制は、自分でかけたもの(コードで外せる)か、通信会社がかけたもの(通信会社にしか外せない)のどちらかです。
2. 「おかけになった番号は規制されています」(the number you have dialed is barred):それぞれの案内の意味
相手に電話をかけて「the number you have dialed is barred」(おかけになった番号は規制されています)のような案内を聞いた場合、それはかけた相手の回線に着信の規制があるために、発信者であるあなたに向けて流されたものです。この案内の文言は通信会社ごとに異なります。Vodafone Australiaの案内は「you have incoming call restrictions」(着信が制限されています)とし、他の通信会社は番号が「has barred incoming calls」(着信を規制している)と案内します。文言が違っても、案内が流れるのは発信者であるあなたに対してで、規制されているのは相手の回線です。下の表は、聞こえる・表示される案内の種類ごとに、どちらの回線が規制されているかを示したものです。
| 聞こえる・表示される案内 | 規制されている回線 | 意味 | すること |
|---|---|---|---|
| 相手にかけたときに流れる、「the number you have dialed is barred」(おかけになった番号は規制されています)「has barred incoming calls」(着信を規制している)「has incoming call restrictions」(着信が制限されている)のような案内 | 相手 | 相手の回線が着信を拒否している(着信規制) | 自分の端末ですることはない。別の方法で連絡する |
| 「Your outgoing calls are barred」(発信が規制されています)「call barring is active」(発信規制が有効)という案内、またはただ発信がつながらない | 自分 | 自分の回線で発信規制が有効 | *#33# で確認し、7章か8章へ |
| 電話をかけてきた相手から、つながらない・番号が規制されていると言われる | 自分 | 自分の回線で着信規制が有効 | *#35# で確認し、7章か8章へ |
| 自分の端末が緊急通報しかかけられない | 自分 | 多くは通信会社が回線を制限している | 8章へ |
| 通信会社から(アプリ・SMS・返信などで)回線やアカウントが規制されているという通知が来る | 自分 | 通信会社がアカウントに規制をかけた | 8章へ |
| 案内に支払いや回収(「collections outgoing calls bar」=回収による発信規制)の言葉がある | 自分 | 未払いの残高があるため通信会社が発信を規制している | 5章と8章へ |
Vodafone オーストラリアは、2つの録音案内をこう説明しています。着信の規制では「電話をかけた人には、着信が制限されているという案内が聞こえます」。発信の規制では「あなたがかけた電話はつながらず、発信規制が有効であることを知らせる録音案内が流れます」。文言は通信会社ごとに違いますが、意味は同じです。
3. 「着信が規制されている」(incoming calls barred)の意味(規制は相手側)
「incoming calls barred」(着信が規制されている)は、あなたがかけている相手の回線が着信を拒否しているという意味です。この案内は発信者(かけた人)に向けて流れるため、これが聞こえたということは、規制が相手側にあることを示しています。あなたがかけた相手の回線に着信規制がかかっていて、あなたの端末からは変えられません。
発信規制は、GSM・LTEの通信会社が従う3GPPの規格TS 22.088で定められています。着信規制では、規制で許されていない着信は拒否され、「電話をかけた側が、通話が許可されておらず規制されたことを知らされる」とされています。知らされるのはかけた人であり、かけられた側(規制されている本人)ではありません。着信規制がかかっていても、持ち主が発信する能力はそのまま使えるため、持ち主は発信でき、あなたにかけ直すこともできます。
反対に、あなたにかけてきた人から番号が規制されていると言われる場合は、着信規制はあなたの回線にあります。*#35# で確認し(6章)、#35*PW# で解除するか(7章)、通信会社に相談してください(8章)。
4. 「発信が規制されている」(outgoing calls barred)の意味(規制は自分の回線)
「outgoing calls barred」(発信が規制されている)は、自分の回線から発信が許可されていないという意味です。同じ規格では、規制された発信は「ネットワークに拒否され、規制されている回線の持ち主が、発信が許可されておらず規制されたことを知らされる」とされています。この場合、知らされるのは規制されている回線の持ち主、つまりあなた自身です。
発信規制がかかっていても、あなたの「着信と緊急通報を行う能力」はそのまま使えます。そのため発信が規制されていても、着信は受けられ、緊急通報もかけられます。自分で規制を解除できるかどうかは、誰がその規制をかけたかによります。それは次の章で説明します。
5. 番号が規制される理由:発信規制・未払い・回収(collections)
誰かが発信規制をオンにした
発信規制は、端末の設定や *33* などのダイヤルコードでオンにでき、4桁のパスワードで守られています。誰かがオフにするまで有効なままです。端末を共有している、人から譲り受けた、という場合は、以前に設定されていた可能性があります。各種類が何を止めるかは発信規制(Call Barring)とは?で解説しています。
通信会社が未払いを理由に回線を規制した
自分では何も設定していない場合、多くはこちらが理由です。
- Vodafone オーストラリア:「未払いや未請求の高額利用など、契約上の理由で回線が規制されることがあります」。
- O2(イギリス):「料金を支払わないと、自動的に規制がかかります。最初はプランの範囲外の利用が止まりますが、通常の利用分は使えます」。支払いがないままだと、さらに制限が加わります。
- Telstra(オーストラリア):自動支払いの日から10営業日たっても支払いがない場合、「サービスが制限され、緊急番号にしか発信できなくなります」。回収の方針には、制限中も「着信は受けられる」が「緊急通報以外の発信はできない」とあります。
「Collections outgoing calls bar」(回収による発信規制)とは
「collections outgoing calls bar」(回収による発信規制)とは、アカウントが回収(collections)の状態にある、つまり未払いの残高が通信会社の回収手続きに回されているために、通信会社がかけた発信規制です。Vodacom(南アフリカ)は、契約の状態に「回収中」と表示されることがあるとし、サービスは「支払いが完全に完了し、正しく反映されてから」解除されると案内しています。Telstraの回収の方針も同じ制限を説明しています。着信はそのまま使え、発信は緊急通報にしかつながりません。この規制はコードでは外せず、延滞分を支払うことで解除されます(8章)。
通信会社がかけるそのほかの規制
- 紛失・盗難:O2は「不正利用を防ぐため、アカウント(と端末)に規制をかけられるのは当社のチームだけです」としています。
- 有料番号・成人向けサービス:EEは、090で始まる番号などの有料番号にかけると、その番号への規制を切り替えます。O2は、成人向けサービスや有料番号の規制はサポート担当が追加するもので、外すには「もう一度お電話いただく必要があるかもしれません」としています。
- 利用上限:Three(イギリス)は、設定した上限を超える利用を止めます。
- 通信会社が管理する規制:規格では、発信規制を「通信会社が管理する」形も認められていて、その場合「契約者は解除できない」とされています。外せるのは通信会社だけです。
6. 自分の回線で何が規制されているか確かめる
電話アプリでコードを入力して発信ボタンを押すと、その規制が有効かどうかがネットワークから返ってきます。
| 確かめるもの | コード |
|---|---|
| すべての発信 | *#33# |
| 国際電話の発信 | *#331# |
| すべての着信 | *#35# |
| ローミング中の着信 | *#351# |
どれも規制はオフなのに発信できない場合は、発信規制の設定ではなく、通信会社の契約側の制限である可能性が高いです。8章へ進んでください。
7. 自分でかけた発信規制を解除する
コードで:#330*PW# ですべての規制をまとめて解除できます。発信だけなら #33*PW#、着信だけなら #35*PW# です。PWは4桁の発信規制のパスワードです。Vodafone オーストラリアも「自分でGSMコードを使ってかけた規制は、# 330 * [発信規制のPIN] # ですべて解除できます」と案内しています。
メニューで:インドのViは「電話アプリ → 設定 → その他のサービス(Supplementary Services)→ 発信規制を選び、スイッチをオフにして、発信規制のコードを入力して確定」と案内しています。Googleの電話アプリを使う端末では、通信会社が表示していれば、設定>通話アカウント>使うSIM>発信制限(Call barring)にあります。
パスワードが分からない場合:パスワードは通信会社が決めるもので、共通の初期値は無く、表示するコードもありません。公表されている初期値とリセットの方法は発信規制のコード一覧とパスワードにまとめています。規格上、3回を超えて続けて間違えるとパスワードの操作がロックされることがあるので、推測は避けてください。
8. 通信会社がかけた規制を解除する
コードでは外せません。原因が片付けば、通信会社が外します。通信会社から知らされた規制、回収による規制、自分でかけていない規制は、この方法で対応します。
- 理由を確かめる。Vodafone オーストラリア:「自分で規制をかけていない場合、解除する前に片付けるべき契約上の問題があるかもしれません」。
- アプリ・チャット・別の電話を使う。制限された回線からは緊急番号にしかかけられないことがあるので、通信会社のアプリやウェブサイトから連絡します。Vodafone オーストラリアは「My Vodafone アプリの24時間のライブチャット」を、Telstraは「My Telstra アプリで延滞分を全額支払う」ことを案内しています。
- 延滞分を支払う。O2:「制限を解除する支払いを受け取ってから、サービスが完全に戻るまで最大24時間かかることがあります」。Vodacom:「支払いが反映され条件を満たすと、回線は自動的に再開されます」。
- サポートが追加した規制(有料番号、紛失・盗難)は、もう一度通信会社に連絡して外してもらいます。
9. 規制の変更を受け付けないとき
発信規制をオン・オフしようとすると、エラーや「拒否されました」という表示が出ることがあります。規格はこの場合を定めていて、通信会社が規制を管理しているときは「規制の有効化は拒否され」、指定が不完全な要求も拒否されます。よくある原因は次のとおりです。
- 通信会社があなたの回線の規制を管理している、または契約者に提供していない。変えられるのは通信会社だけです。
- 着信転送(call forwarding)がオンになっている。関連する通話が転送中のあいだは、規格上、発信や着信の規制をオンにできず、逆の組み合わせでも同じ競合が起きます。まず転送を解除すると解決することがあります。
- FDN(発信番号制限)がオンになっている。通常の発信だけでなく、発信規制のリクエストそのものをブロックすることがあります。
- パスワードが違う、またはロックされている。発信規制のコード一覧とパスワードをご覧ください。
- コードの入力ミス。*や#も1つずつ意味があります。
- そのSIMのモバイルデータがオフ、またはデュアルSIM端末で別のSIMが選ばれている。通信会社によっては、モバイルデータがオンでなければ変更そのものを受け付けません。
画面に表示されるエラーメッセージそれぞれの意味を詳しく知りたい場合は発信規制が動かないときの対処法:Network ErrorとInvalid MMI Codeをご覧ください。
反対の場面について:特定の1件の番号への発信を自分で止めたい場合、発信規制は種類ごとに止める仕組みなので使えません。NoDialのようなアプリなら、選んだ番号への発信を、発信規制のパスワードなしで端末の中で止められます。Androidで特定の番号への発信をブロックする方法をご覧ください。
10. よくある質問
- Q1. 「The number you have dialed is barred」のような案内はどういう意味ですか?
- A. かけた相手の回線に着信規制があるため、ネットワークが通話を断り、あなたに向けてこの案内を流したという意味です。あなたの電話や回線に問題はありません。別の方法で連絡してください。この規制を外せるのは相手自身か相手の通信会社だけです。
- Q2. 「number barred」とはどういう意味ですか?
- A. 発信規制が有効なため、ネットワークが通話を断ったという意味です。相手にかけて聞こえた場合は、相手の回線が着信を規制しています。自分の発信がつながらない場合は、自分の回線に発信の規制がかかっていて、端末から設定されたか、通信会社がかけたものです。
- Q3. 相手側で起きる「incoming calls barred」とはどういう意味ですか?
- A. その回線への着信がつながらない状態で、案内は発信者に流れます。かけた相手の場合は、相手の回線に着信の規制があり、あなたには変えられません。自分がつながらないと言われた場合は、*#35# で確かめ、#35*PW# で解除するか通信会社に相談してください。
- Q4. 自分の発信が規制されているのはなぜですか?
- A. 端末から発信規制がオンにされた(*#33# で確認)か、未払いなどの契約上の理由で通信会社が回線を制限したかのどちらかです。通信会社の制限では、緊急通報と着信は使えることが多くあります。
- Q5. 「collections outgoing calls bar」とはどういう意味ですか?
- A. アカウントに回収(collections)に回された未払いの残高があるため、通信会社が発信を規制しているという意味です。支払うか、通信会社の回収担当やサポートに連絡してください。たとえばVodacomは、支払いが反映されると回線を自動的に再開します。
- Q6. 発信規制を解除するには?
- A. 自分でかけた規制なら、発信規制のパスワードを使って #330*PW# ですべて解除できます。自分でかけていない、またはコードが通らない場合は、通信会社にアプリやチャットで連絡してください。通信会社がかけた規制は通信会社にしか外せません。
- Q7. 規制されていても緊急通報はできますか?
- A. 規格では、発信の規制は緊急通報に影響しないとされています。Telstraなどの通信会社も、制限中の回線で緊急通報をかけられるようにしています。
11. まとめ
「number barred」は、規制が有効なためにネットワークが通話を断ったという意味です。相手にかけて「the number you have dialed is barred」のような案内が聞こえた場合は、相手の着信が規制されています。自分の発信が規制されている場合は *#33# で確認し、自分でかけた規制は #330*PW# で、通信会社がかけた規制(未払い・回収)は通信会社を通じてのみ解除します。
- 着信の規制:知らされるのはかけた人。持ち主は発信できる。
- 発信の規制:知らされるのは持ち主。着信と緊急通報はできる。
- 通信会社の規制は、未払いと回収、紛失・盗難の報告、有料番号や利用上限によるものが多い。
- *#33# と *#35# で確認し、自分の規制は #330*PW# で解除。
- 発信規制のパスワードが分からなければ通信会社へ。推測するとロックされることがある。
NoCall|着信拒否・迷惑電話ブロック指定した番号からの着信を、鳴る前に拒否します。
参考にした情報源
- 3GPP TS 22.088 V13.0.0「Call Barring (CB) supplementary services」(§1.1・§2.1 影響を受けないもの、§1.3.6 通信会社が管理する規制は契約者が解除できない、§1.3.8・§2.3.8 規制されたことを誰が知らされるか、§1.4.4・§1.4.5 拒否される要求)、3GPP文書のARIBによる写し arib.or.jp
- 3GPP TS 22.004 V13.0.0「General on supplementary services」(3回を超える連続の誤入力でパスワード操作を停止)、ARIBによる写し arib.or.jp
- Vodafone Australia「Call barring」(着信・発信の案内、契約上の理由による規制、#330*PIN# での解除、ライブチャット) vodafone.com.au
- O2「How to add or remove a bar on your O2 account」(未払いの規制、紛失・盗難、サポートが追加する規制) o2.co.uk
- O2「Payment support」(支払い後、最大24時間でサービスが戻る) o2.co.uk
- Telstra「Manage failed payments」(緊急番号のみに制限、My Telstra アプリで支払い) telstra.com.au
- Telstra「Collection Policy」(制限中も着信は可能、発信は緊急通報のみ) telstra.com.au
- Vodacom「Suspensions, collections and reconnections」(回収中の表示、支払い後の自動再開) vodacom.co.za
- EE「Use call barring」(有料番号の規制は電話で依頼、緊急番号は使える) ee.co.uk
- Three「Spend Caps」(上限を超える利用は止まる) three.co.uk
- Vi「What is call barring」(その他のサービスから発信規制をオフにする) myvi.in
通信会社は契約の規則や案内の文言を変えることがあります。回線の規則は、契約している通信会社の最新のヘルプページでご確認ください。